手挽きミルの粒度調節方法メモです。
普段、コーヒーミルにはカリタのナイスカットGを使っています。しかし、時間のある時には手挽きミルを使うこともあり、手に取るたびに「中細挽きは何メモリだったかな?」といった疑問をいだくことになります。
そこで、自分のためにも粒度とメモリの関係をメモしておくことにしました。
「MSCS-2B」の粒度調節は?
手挽きミルの粒度は、コマ数で管理します。
ハリオの手挽きミル(MSCS-2B)の場合であれば、粗さ調節ナットが最大限に締め付けられている位置の左隣のコマをメモリ1として、何コマずらすのかによって細挽き、中細挽き、中挽き、中粗挽きのように管理していきます。
以下がハリオによる推奨値です。
粒度 | コマ数 |
---|---|
細挽き | 4メモリ |
中細挽き | 7メモリ |
中挽き | 9メモリ |
中粗挽き | 11メモリ |
当然ですが、エスプレッソマシンには対応していません。
また、粗さ調節ナットを最大限に締め付けた位置が必ずしも“コマに合う“とは限りませんので、セラミック臼を傷めないためにも調節ナットを緩める方向に回してメモリ1を決めるようにします。
詳細に関しては取扱説明書(PDFファイル)をご覧ください。
参考 Q&A よくあるお問い合わせHARIOパーツ構成と使い方は?
具体的な調節方法の説明です。
手挽きミルは、軸に対して「粗さ調節ナット→ストッパー→ハンドル→固定ネジ」の順についています。粒度の調節をする場合は、固定ネジとハンドルを取り外してからストッパーを浮かせて粗さ調節ナットを動かすことになります。
以下に詳細な方法を記録しておきます。
固定ネジとハンドルを外します。ちなみに、手挽きミルに使われているすべてのネジ部は“正ネジ“です。固着してしまっている場合には、潤滑剤(kure556など)を吹き付けてから反時計方向に回してみてください。
ストッパーを浮かせて(もしくは逆向きに取り付けて)から調節ナットを締め付けます。そこからナットを緩めていき、最初にストッパーがはまる位置がメモリ1になります。そこから「何コマずらすのか?」によって粒度を決めていきます。
粗さ調節ナットを緩めて粒度を決めていきます。細挽きなら4メモリ、中挽きなら9メモリずらすのが目安になりますが、あくまでも“目安”でしかありませんので好みに応じた微調整が必要になってきます。
ハンドルと固定ネジを戻せば完了です。
以上が粒度の調節方法です。
抽出方法を変えない限りは頻繁に触る部分ではありませんが、おいしいコーヒーを飲むためには必ず触らなければいけない部分でもあります。また、当然ですがコーヒーミルの洗浄後には元通りに組み立てる必要があります。
目安となるコマ数だけでも、覚えておいて損はありません。
【まとめ】手挽きミルの調節方法は?
ハリの手挽きミル(MSCS-2B)は、「粗さ調節ナットを何コマずらすのか?」によって粒度の調節をします。しかし、調節ナット部分に粒度の記載はありませんので「コマ数と粒度の関係性」を覚えておく必要があります。
クレ556は食品用ではないはずなので、ミルに使うのはどうかと思います…
先に食用油で試すとか、「556を使う場合はネジを外したあと必ず洗剤で洗うように」と注意事項を入れるとか、されたほうが良いかと思います。