米を炊飯する水加減は? 水分量の計算方法と炊き込みご飯や酢飯について

米を炊飯する水加減は?

一般的に、ご飯は米重量の約1.5倍の水を加えて炊きます。

これにより日本人好みの水加減(炊飯後の重量が元の重量の2.2~2.3倍になる水加減)になります。具体的には、米1合(150g)に対して総重量が375gになるような水加減(150×2.5=375)をするということです。

体積で管理したい場合には、米の2割増しの水を加えると同等の水加減になります。

おいしいご飯の水加減は?

おいしいご飯の水加減は?

日本人は、米が2.2~2.3倍ほどになる水加減を好みます。

たとえば米1合を150gと仮定した場合、炊飯後に330~345g(150g×2.2~2.3=330~345g)ほどになる水加減を好むということです。これよりも多ければ柔らかすぎると感じ、少なければ硬いと感じます。

また、加水量には蒸発分を加味しなければいけません。

水分の蒸発量は鍋の形状や大きさにより変化しますが、一般的には加水量の10~20%の範囲になると考えられています。たとえば、150gの米を345gのご飯にする場合、「(345-150)×1.1~1.2=214.5~234」の水を加えれば良いということになります。

この場合の加水率は、1.43~1.56です。

米の加える水の量の計算方法は?

米の加える水の量の計算方法は?

米に対する加水量は米重量の約1.5倍を基準にします。

1.5倍というのは、上記で説明した水加減への考え方が基になっています。たとえば、米1合(150g)を炊飯器で炊く場合には、「米重量×2.5=総重量」の計算式より米と水の総重量が375gになるように加水することで標準的な硬さのご飯に炊きあがります。

2合(300g)であれば、総重量750gというわけです。

ちなみに、1合150gというのはあくまでも当ブログにおける仮定値です。調理科学関連の書籍では1合145gとされていることが多いですし、書籍や料理人の考え方によっては140gのこともあれば160gのこともあります。

容積による管理というのは、そのくらいに“アバウトなもの”だということは覚えておく必要があります。(※計量カップや計量スプーンも同様です)

酢飯や炊き込みご飯の水加減は?

酢飯や炊き込みご飯の水加減は?

酢飯や炊き込みご飯は、調味料の添加量を加味します。

醤油や酒などを液体調味料として添加する場合、これらの調味料は水分としても機能します。加水量から液体調味料の分量を差し引いておかなければ炊きあがりの硬さが変化してしまいますので注意が必要です。

また、酢飯にする場合も酢の分量が後から加算されることになります。酢飯の酢は後から加えるものではありますが、炊飯時の加水量から差し引いておかなければ酢飯がべちゃべちゃになってしまいます。

以下は、おおよその目安です。

ご飯の種類加水量(米:水)
普通のご飯1:1.5
醤油味のご飯1:1.35
酢飯1:1.3

ちなみに、土鍋ではなく炊飯器の使用をおすすめします。

土鍋などを使ってご飯を炊くことは難しくありません。しかし、室温や水温、炊飯量などによる誤差が大きくなりますので、微妙な水加減がポイントになる炊き込みご飯や酢飯にはおすすめできません。

特に酢飯には、(よほどの自信がなければ)炊飯器を使うのが無難だと思います。

【まとめ】米を炊飯する水加減は?

米の水加減は、「米:水=1:1.5」が基準になります。たとえば、150gの米を炊くには米と水の総重量が375g(150×2.5=375g)になるように管理するということです。これにより日本人の好む米重量×2.3倍ほどの水分量に炊きあがります。また、炊き込みご飯や酢飯の場合には添加する液体調味料の水分量を差し引いておくことがポイントになります。

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