鰹節を粉末にする方法を紹介します。
鰹節は、粉末にすることで手軽なイノシン酸のうま味調味料になります。たとえば、ねぎ味噌などに鰹節をそのまま混ぜたのでは食感が悪くなりますが、粉末にしてから混ぜ合わせることでよく馴染んでくれます。
また、少量ずつ作れますので市販品のように使い切れないこともありません。
鰹節粉末の材料は?
材料は、鰹節です。
ここでは鰹節としていますが、私は安い荒節や混合節を使うことが多いです。加熱をして水分を飛ばしてから粉末状にしますので、上品な風味を有する枯節や本枯節である必要はないと考えているためです。
安い鰹節でも十分においしくなります。
材料 | 分量 |
---|---|
お好みの削り節 | ひとつかみ |
アルミの雪平鍋を使います。
アルミは熱伝導率に優れた素材ですので、ムラなく熱を伝えてくれます。フライパンでもできなくはありませんが、鰹節を乾煎りすることになりますのでフッ素樹脂加工を傷めてしまう可能性がありますのでおすすめはしません。
これは、鉄フライパンであっても同様です。
鰹節粉末の作り方は?
鰹節粉末の作り方です。
鰹節は、乾煎りしながら揉むことにより粉末状になります。鰹節をもみながら乾煎りすることにより、徐々に乾燥して最後には簡単に砕けるようになります。熱さを我慢しながらの作業になりますので慣れるまでは辛いはずです。
火傷には十分に注意してください。
アルミの雪平鍋に鰹節を一つかみ入れて火にかけます。手でもみながら乾煎りすることになりますので、手が側面に触れないように少し大きめの雪平鍋をおすすめします。
鰹節は、焦がさないように揉みながら乾煎りします。鰹節をしばらく乾煎りしていると、揉んでいるだけでも砕けて粉末状になっていきます。
鰹節全体が砕けるようになったら火を止めます。十分に乾煎りした(乾燥した)鰹節は簡単に砕けるようになります。粗熱が取れて湿気ってしまう前に、よく揉んで粉末状にします。
基本的には、風味が落ちる前(数日以内)に使い切ります。保存する場合には、湿気ることのないように密閉容器に移してから保存します。
大量の作り置きはおすすめしません。
鰹節に熱を加えて粉末状にすることになりますので、脂質の酸化は避けられません。また、鰹節粉末の風味は時間経過とともに落ちていきます。これは、コーヒー豆を「生豆→焙煎→破砕」することにより賞味期限が短くなっていくのと同じ状態です。
基本的には、数日で使い切れる分だけを粉末にします。
【まとめ】鰹節を粉末にする方法は?
鰹節は、揉みながら乾煎りすることにより粉末状に加工できます。香ばしさの加わった鰹節粉末は、ねぎ味噌などとの相性が抜群です。鰹節粉末は市販されていますが、風味の落ちやすい食品ですので自宅でつくった方がおいしくできます。