ガラス容器の煮沸消毒のやり方を紹介します。
食品の保存性は、保存容器の“清潔さ”に影響を受けます。特に、作り置き料理や保存食品ではその傾向が強くなります。保存容器を確実に消毒しておくことにより、食品は悪くなりにくく(腐敗しにくく)なります。
まずは、煮沸消毒のやり方を覚えておくことをお勧めします。
保存容器の殺菌方法は?
容器の消毒には、いくつかの方法があります。
たとえば、もっとも普及しているのは“煮沸消毒“ですが、大型の容器を消毒する場合には”オーブン消毒“や”アルコール消毒“などの手段がとられることもありますし、簡易的にはお湯をかけるだけの”熱湯消毒“などもあります。
消毒方法は、設備や目的により選択されます。
消毒方法 | やり方 |
---|---|
煮沸消毒 | 5分ほど煮沸させます |
熱湯消毒 | 沸騰したお湯をかけます |
オーブン消毒 | 140℃のオーブンで15分ほど加熱します |
アルコール消毒 | 消毒用エタノールで拭き取ります |
一般家庭では煮沸消毒が便利です。
オーブン消毒は日本の台所では一般的ではありませんし、アルコール消毒は保存容器が大きくて煮沸消毒やオーブン消毒が不可能である場合に選ばれる手段です。また、熱湯消毒は多くのガラス容器には使えません。
煮沸消毒が現実的な手段になります。
煮沸消毒の方法は?
煮沸消毒のやり方です。
煮沸消毒は、水を5分ほど沸騰させることで消毒します。一般的なガラス容器は温度差により割れることがありますので、水から火にかけて5分間沸騰させてから取り出します。自然乾燥させることがポイントになります。
布巾には微生物が付着していますので、水気を拭き取ることはありません。
煮沸消毒には、ガラス容器が入る大きさの鍋・なべ底に敷く布巾・トング・自然乾燥させるための網付きバットなどを使います。また、清潔なタオルなども必要になるかと思います。頻繁にガラス瓶の煮沸消毒をする場合には“専用トング”をおすすめします。すごく便利です。
なべ底に布巾を敷いてからガラス容器を置き、容器が完全に浸かるくらいまで水を入れます。ガラス瓶のキャップはシール部分が傷んでしまう可能性がありますので、この段階では入れません。
煮立ってから5分ほど煮沸消毒をします。キャップは、シール部分を傷めないためにも数十秒の煮沸消毒でOKです。時間がたったらトングなどを使って取り出し、網付きバットの上にのせて自然乾燥させます。水滴が残っていても大丈夫ですので、布巾では拭き取らないようにします。
以上が基本的な煮沸消毒のやり方です。
ガラス瓶の煮沸消毒は、水から入れることと鍋底に布巾を敷くことで割れにくくなります。瓶詰めにして脱気をする場合にはキャップのシール部分が重要な役割を担いますので、劣化させないためにも数十秒だけ煮沸消毒します。
また、清潔な布巾にも微生物は付着していますので、拭き取ることはせずに自然乾燥させます。
煮沸消毒用のトングがすごく便利です。安全に煮沸殺菌した保存容器を取り出すことができますし、しっかりグリップしてくれるのでお湯を抜くために傾けても大丈夫です。また、一般的なステンレストングのように傾けた時に熱湯がトングを伝ってくることもありません。正直、数年ほどは「わざわざ買う必要もないかな」と考えていたのですが、心から「もっと早く買っておけばよかった」と思っています。
【まとめ】ガラス容器の殺菌方法は?
ガラス容器の消毒には、いくつかの方法があります。多くは煮沸にて消毒されますが、容器が大きく鍋に入らない場合などにはオーブン消毒やアルコール消毒にて消毒されることもあります。熱湯消毒も悪くはありませんが、耐熱ガラスである必要がありますので煮沸消毒ほどの汎用性はありません。